ありがとう

人間はいつか死ぬから。普段からそう思っているボクは、あまり人の死に対して何か反応する方ではないのですが、彼がいなかったらおそらく今の自分はいないんだろうな、と。そう、彼の名はスティーブ・ジョブス。早すぎる死でした。

ボクが大学1年の頃(当時まだコンピュータは電子計算機とか呼ばれていた時代)、ボクはNECの黒い画面で展開される電子計算機の授業で単位を落とします。ほどなくしてApple Computer、Macintoshの存在を知り、アルバイトに明け暮れて初めてのMacintoshを手にすることになるのです。

初めてのMacintoshは、Color Classic。メモリの最大容量が10MB、ハードディスクは160MBという今では信じられないようなスペックです。OSはフロッピーディスクで何十枚もあり、秋葉原から一体型のマシンの入った10kg近い大きな段ボールを抱えて電車で帰った思い出は今でも鮮明です。

コンピュータグラフィックスの仕事に就きたい。Color Classicを購入してからというもの、そんなスペックのマシンにIllustrator 3.2やPhotoshop 2.xのデモ版をインストールし、夜のバイトと大学に行ってる時間以外は寝る間も惜しんでずっと触っていました。直感的で覚えることが楽しかった。

そこから20年弱の年月を経て今に至るわけですが、プライベートでもこれまで数台のMacintoshを購入し使ってきました。大学1年でコンピュータの操作に挫折したボクは、彼とその仲間が作り出したApple Computer、そしてMacintoshのおかげで息を吹き返したと言っても過言ではないでしょう。

ボクは熱狂的なApple信者というわけではありませんし、スティーブ・ジョブズについても詳しいわけではありません。ただ、スティーブ・ジョブズがいなかったら、おそらくボクは今こういう仕事をしていなかったよね…。そう思いながら、買ったばかりのMacBook Proで今この文章を書いています。

最初に買ったColor Classicは、今もまだ部屋の片隅にちゃんとあります。

Thank you and Rest In Peace, Steve.

   

Comments are closed.


Performance Optimization WordPress Plugins by W3 EDGE