HDRIのできるまで(超簡略)

なんだか今頃になって撮影した写真をHDR化できる「Photomatix」の日本語版がジャングルさんから発売されるらしいので、データベースからすっ飛んでしまった過去記事でHDRに関するものの中から具体的な解説もしてないのにブックマーク数の多かった「HDRIのできるまで(超簡略)」を持ってきてみました。

※このエントリーは2007年の5月に書いたものをBloglinesのキャッシュを使って引っぱり出して若干修正しつつ再エントリーしています。しかし、使用ソフトのバージョンなどは古いままですのでご注意下さい。


まずはこの写真をみてもらいましょう。

適用前 適用後 さらに補正

サンプルとしてはよくないかもしれませんが、左から順番に「撮りっぱなし」「HDRI化したもの」「HDRI化したものをさらに追加補正したもの」になってます(*1)。

一番左の撮りっぱなしのは、左側やテーブルの下の陰なんかが黒くつぶれているようにみえます。こんな元写真をJPGなんかで保存しちゃった場合は、記録されるデータ量も少ない&圧縮もされるわで、どんなに頑張ってPhotoshopのトーンカーブを弄ろうがちょっとぐらいしか出てきません(*2)。
データ(記録)として残ってないものはないんです。

そこで16bitのRAWやTIFFの出番となります。JPGと違って画像の劣化なしに保存できたり、後から露光量を変えたりできるというのは実にありがたい(極端にやっちゃダメだけど)。16bitの情報量を保持しているデータの露出を変えることで黒くつぶれていた部分に隠れている(画面で見ただけでは見えてなかった)ものが出てきます。これは白く飛んでるように見えてる部分も同様。パッと見て黒つぶれや白飛びしてようが、RAWなどで保存しておけば実際にデータとしては記録されているわけです。

ここで書いてるHDRI化するってことは、露出の異なる同じ写真を重ねることで普通に写真撮っただけではレンジの関係で表現できてない部分を引っぱり出してきて、人間の目で見た時と同じように合成することができる、って考えるとわかりやすいかもしれません。

(2008.09追記)最近のデジカメでは、「ダイナミックレンジ補正」とかって機能がつき始めていて、これに近い処理をカメラ内部でできるようにもなってます。

で、真ん中の写真はPhotomatixの機能を使い、一枚の16bitのデータをベースにして自動的に生成した画像です。より細かくやるなら露出の異なる5枚ぐらいの写真を使ってHDR合成をした方が良い結果が生まれます(ブラケット撮影ができない場合は、一枚のRAWデータなどから複数の露出を変えたファイルを保存すれば良いでしょう)。Photomatixの場合は、最終的にHDR合成された画像にトーン・マッピングと呼ばれる機能を使って適用具合を調整して保存していくような加工過程でしょうか(Photoshop用のプラグインもあるので、PhotoshopでHDR合成して適用ってのもあるでしょう)。

最後、一番右の写真は真ん中のHDRI化した写真を16bitのTIFFで保存し、さらに細かく階調を補正したものになります。真ん中と右はそんなに違いがあるようには見えませんが、よーく目をこらしてみるとテーブル下の陰の部分とかが違うことに気付きます。

以上、誰も知りたいなんて言ってませんが、超簡略版の「HDRIができるまで」でした。手順も何も解説しないという最低な内容ですね(笑)。
16bitのRAWやらTIFFで保存できるデジカメがあるともう一個楽しみができます。最近はコンデジでも保存できるものありますし、次に買うならその辺りも念頭に入れておくといいかもしれませんね。

  • *1: 書き出す条件を同じにするため最終的にAdobeのLightroomで書き出しました。クリックして拡大写真が出たらキーボードの矢印で遷移できます。
  • *2: 8bitの写真を元にしてもできなくはないですが、所詮8bitなので限界があります。Silkypixとか使って擬似的に16bitにしてみたところで結果はたいして変わらないでしょう。

これじゃあんまりなので使っているソフトだけでも書いておきましょうね。
※全てMacintosh/Windows版があります。

  • Adobe Lightroom: http://www.adobe.com/jp/products/photoshoplightroom/
  • Photomatix: http://hdrsoft.com/
  • LightZone: http://www.lightcrafts.com/

特にLightZoneは中にはいるとビデオがおいてあって、ZoneMappingの使い方がみれます。それを見ると単なるRAWの扱える画像補正ソフトでないというのがおわかりいただけるかもしれません。


と、まぁ若干内容も古くなったりしてますが、Photomatixの日本語版が発売されるということなので過去記事を掘り出してみました。気が向いたら改めてやり方とか書いてみますよ(笑)。

HDRI化しはじめると、過度にトーンマッピングをかけて異空間みたいな写真(ジャングルさんの街写真みたいなのね 笑)を作りたがる人が多いと思うのですが、HDR化はうまく適用することでホントにそこで見ているかのような写真に仕上げることも可能です。そんな異空間的なHDRと区別するため、最近は「TTHDR -True Tone High Dynamic Range image」という言葉もあります。参考までに。

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