K-mで撮ったものを補正してみるよ -前編-

先日のOGOのコンテストのための写真を撮って補正するって話は余談も多く(謎)、NikonのCapture NXがベースだったので、今回はママカメラであるPENTAXのK-mで撮った写真を補正してみることにします。

それに2ちゃんねるのK-m関係のスレッドでちょこちょこボクのFlickrも持ち出されてるようなので、そのお礼も兼ねてのエントリーです(笑)。

が、PENTAX純正で付いてくるPHOTO Laboratoyの使い勝手はお世辞にも良いとは思えないので(ごめんなさいね 笑)、今回はAdobeさんのLightroomと二本立てということにしてみましょう。前編の今回は「PHOTO Laboratory編」になります(ついでなのでボクんちのK-mのセッティングの話もおまけに)。

では、早速。

K-mの初期設定の話

最初にお断りしておくと、ボクの場合は撮る時に直接JPG保存しているわけではありません。作品作りと言うほどの補正や加工はしないにしても、一旦ソフトを経由してハイライトやシャドーぐらいは微調整しますので、画像を壊さず編集ができる(撮った状態に戻すのも簡単な)RAW形式で保存しています。

K-mの場合はPEF(PENTAX独自のもの)とDNG(Adobeの提唱するもの)のいずれかのRAWデータを保存できますが、ボクはちょっとした修正でもLightroomがやりやすいのでDNGにしてます(PEFでも読み込めるけど)。

「形式の違いが何か影響するかな?」と調べてみた感じではほとんど影響もなさそうというか、仕上がり設定も極端に変にいじってないのでまぁいいでしょうということにしています。メーカーさんではないのであくまでも個人的な感覚です。

保存形式の話はそれぐらいにして、ボクのK-mの初期設定はこんな感じ。

カスタムイメージ
ナチュラルをベースにカスタマイズしたもの(後述します)
色空間
AdobeRGB
シャドー補正
オフ
長秒時NR
オフ
高感度NR
微弱
ISO感度
オート(100-640)/Dレンジ拡大オフ
ドライブモード
連写モード

どういう設定にしておけばいいか迷いそうなのは、「シャドー補正」とか「Dレンジ拡大」とかでしょうか。ボクの場合は両方オフです(RAWで記録さえされていればいいので)。ISO感度がオートで100-640の間で止めてるのは、ISO400を超えるとノイズが結構出てくるため(気持ち的には800ぐらいまで上げたい時も多々…)。それ以外の重要なポイントは、基本「連写」にしておくことかね(笑)。

それと工場出荷設定ではおそらく色空間が「sRGB」になってたかと思うのですが、ボクの場合は「AdobeRGB」の色空間を指定しています。これは写真を表示するための色の領域が広くなると思っていただければわかりやすいかもしれません。

カスタムイメージの話

言ってしまえば仕上がり設定です。
これはおまかせ的な簡単モード以外(P/Av/Sv/Tv/M)で撮るときに反映されます。撮ったものの仕上がり(色やコントラストの度合いなど)はこの設定に左右されるわけです。K-mの場合は、ナチュラルやら雅やらいろんな設定があらかじめプリセットされていますので、好みにあわせてそれらを選ぶというのが普通の使い方ですかね(初期設定は「鮮やか」)。

個人的にPENTAXさんのこの設定は、どこにあわせても結構絵作りがわかりやすいというか「誰が見ても(撮ってもという?)キレイに見える」ように設定されてる印象をうけました。空の色や緑の色など割と鮮やかに出てきてるのではないでしょうか(ボクがAdobeRGBにしてるからかもしれませんけど 笑)。もちろん「それが好き」とかもありますので、良い悪いと言ってるわけではありませんのであしからず。

仮に自分好みの仕上がりにしたいなら、4箇所(彩度・色相・コントラスト・シャープネス)のいじれる部分がありますから、それらを調整してお好みの状態になるようにしておくのが良いでしょう。

カメラ側でもテスト撮影して調整できますが、液晶でやるよりは色味の確認などがしやすそうな写真をRAWデータで1枚撮ってから、PHOTO Laboratoryで開いて仕上がり設定を変えて調整した方がいいですかねえ。そこで「その他のパラメーター」ってのを開けば、その4つを後からいくらでも変更できますから、好みの仕上がりの4つの項目の数値をカメラに設定しておけば良いということになります。

ボクの場合は、「ナチュラル」をベースにして「彩度: -1」「色相: -1」「コントラスト: -1」「シャープネス: -1(ファインシャープネスON)」にしています。後から少なからずいじるのもありますが、実際これぐらいじゃないと時としてちょっと派手過ぎじゃないかなと思うことがあるんですよね…。

そうそうシャープネスに関してはわざとかけてません。というのも、Web上で公開する時にそのまま原寸で使うことはほぼありませんし、Lightroomに持っていってリサイズして書き出す際わずかですがシャープがかかるようにしているためです。

大きな画像を縮小したらそれまであった画素が潰されるわけですから、モニャとねむくなった感じになります(どのぐらいの縮小率かにもよりますが)。最初からシャープをかけたとしてもリサイズ時にはどっちみち潰れるんだから、ボクの場合は最後の最後でかけるというわけです(印刷するとかプリントするってなったら微妙に話は変わりますが、それはそれで最後の最後で最適な状態に処理します)。

カスタムイメージで変わるのよ

では、カスタムイメージによる絵作りの違いを見てみましょうか。
あいにくの曇天だったのですが、ツツジっぽい薄桃色の花を撮ってみました。花の色がわかる程度に明るめに空を飛ばし気味にパシャリと。
(DA40mm / 絞り優先Av / 1/320秒 / F3.2 / 露出補正+1)

kmwork-001
これがボクのカスタムイメージ設定(オール-1)で撮ったもの

これをカスタムイメージで変更してみます。

kmwork-002
「ナチュラル」の場合

kmwork-003
「鮮やか」の場合

kmwork-004
「風景」の場合

kmwork-005
「雅(MIYABI)」の場合

いかがなものでしょう。
これらの拡大画像はキーボードの矢印キーで前後に遷移できますので、それぞれ右側に出ているプレビューを見比べてみましょう。「風景」なんかはバリッとコントラストも強くなっています。PHOTO Laboratoryの画面中央にある「その他のパラメーター」の値が、それぞれ微妙に異なってることが確認できると思います。

こんな感じなので、ボクは後からの微調整を前提に「ナチュラル」をベースにガツンと派手にならないように自分に合わせて調整しているというわけですね。

余談は続くよ、どこまでも(笑)

本当はすぐにでも補正の仕方にいきたいのですが、その前にPHOTO Laboratoryの特徴を一個だけ説明しておかないとまずいかな…と。

kmwork-006

PHOTO Laboratoryを使う場合は、環境設定の「詳細」にある「作業時の画像表示方法」と「展開時の色空間」の設定には気をつけておきましょう。カメラ側の「色空間」の設定をsRGBにしている場合はどうでもいい気がしますが、AdobeRGBにしている場合はここの設定次第で違いが出てきます。

作業時の画像表示方法は「通常表示」を選んでおけば問題はないでしょう。もう一つの選択肢「疑似広色域表示」にした場合にAdobeRGBの色空間で撮られた画像を開くと、それがsRGBの色空間で再現される色味で表示されます。そこにあるのは彩度がかなり落ちた画像。つまり、撮ったものと違う色味がそこには…ってことですね。これはちょうどPhotoshopでいう「プロファイルの指定」にあたるものでしょうか。

もう一つの展開時の色空間も大事です。「RAWファイルの設定」にしてしまうとそのまま撮影された時の色空間が設定されます。つまり、AdobeRGBの色空間で撮られたものを色補正をしてJPGなどで保存すると、そのファイル中に「AdobeRGB」のプロファイルが埋め込まれます。

それをそのままWebにアップしたら…、IEなどカラーマネジメントの効かないブラウザでは彩度の落ちたトンデモ画像が表示されているかもしれません。

kmwork-007

こう見えてたら「ガーン…」というわけですね(笑)。

kmwork-008

上の図のプレビューは彩度が低くなってますが、これは画面ショット撮影時の順番の関係です。カメラ側の色空間がAdobeRGBになっていて、なおかつこの後他のソフトでの編集作業をしないでWebなどにアップロードしたり、Windowsを使ってる他の誰かに見せるのであればここは明示的に「sRGB」を選択しておいた方が安全ということです(Windowsのバージョンにもよる)。仮にこんなのが届いたとして、送られた方も「キ、キレイに撮れてるね…(汗)」としかコメントできません(笑)。

明示しておけばきちんと色味が変換されて表示され、保存時にもその色空間が適用されます。これはPhotoshopの「プロファイルの変換」にあたるものでしょうか。

kmwork-009

上の写真は、左がAdobeRGBをそのまま書き出したもの、右が展開時の色空間をsRGBにしてから開いて書き出したものです。右のファイルはsRGBの色空間になるので、これなら大丈夫というわけです。

※色空間を認識できる環境(ソフト)で続きの作業をする場合は、AdobeRGBのまま持っていて最終的に使用用途に合わせて変換すれば良いです。
※RAWではなくJPGで撮ってそのままデジカメプリントすることもあるでしょうから、こんないろいろ面倒なこと考えたくなければカメラ側の色空間はいじらないでsRGBにしておいた方が良いですかね。

やっと本題、明るく派手めに補正してみよう

いよいよ本題です。いやー、毎度余談が長い…。
今回は先ほどから出ている薄曇りで撮った薄桃色の花の写真を補正してみましょう。このままでも見れなくはないですが、ちょっとくすみ気味な気もします。どうせならバシッと花を明るくちょっと派手めな感じに仕上げてみましょう。

多少の失敗なら露出補正でどうにかなる

マニュアル(Mモード)で撮ってる以外はあんまり失敗することはないと思いますが、時として「暗く撮れちゃった」とか「明るすぎた!」とかもあるかもしれません。そんな時は「その他のパラメーター」にある「増減感」で露出を調整してみましょう。

これはカメラ側で露出補正をしている感覚と同じでしょうか。
RAWで撮っている場合は、このように後から露出をコントロールすることができる利点があります。PHOTO Laboratoryの場合は「−3〜+3」までかなり広範に変更することができますが、何事もやり過ぎはよくありません。いくら変更できるといっても、極端にやれば画像が荒れてくるはずです。

RAWは生のデータです(とは言っても設定次第の絵が出てきますが)。白く飛んだり黒く潰れたりように画面上には見えてなくても、実際には記録されているものなのです。なので、それを増減感で出したり抑えたりできるというわけですね。

kmwork-010

例えば、ちょっと明るくしたいなぁと思って「+1」まであげてみると…。

kmwork-011

まぁ、こんな感じでマウスのポインターがある部分あたりの微妙な花びらが消えてしまいました。ここでは適当に「+0.3」ぐらいで止めておきました(次の写真)。

ヒストグラムを見ながらシャドーとハイライトを補正

写真をデータ的に良い状態にするには、ヒストグラムを見ながら「0から255」の範囲内に色の分布の山を作ることです。撮った写真をみてこれから説明する作業をするだけでも違うんじゃないでしょうか。

「トーン」のダイアログにはヒストグラムが表示されています。この写真の場合はすでに全体的に明るくなっていて見えにくいのですが、写真を開けば左下の四角形の下の方にジワジワと赤や青、緑の線とグレーの山が表示されるでしょう。

この場合は、シャドー部分(0の方)には色がない状態です。これを少しでも適正な状態に持っていくためには、左下の三角のスライダをヒストグラムの切れてる位置まで移動させます。ここでは「25」になってますね。

kmwork-012

本来なら「R」「G」「B」のそれぞれの色で調整できて保存できればいいと思うのですが、PHOTO Laboratoryはどうも一緒くたにされてしまうよう。RGB各色の分布は右上の「ヒストグラム表示」で切り替えてチェックできます。

ここではハイライトが既に飛んでる状態なのでいじっていませんが、例えば暗く撮れてしまった写真の場合はヒストグラムはこの逆の状態になっているはずです。そんな時はハイライト側の三角をスライドさせてあげると、データ的にはまんべんなく分布したものになります。

ただ、必ずしも適正露出がいいかというとそういうわけでもありません。
作りたいものによっては、この写真のようにわざと明るすぎるぐらいにした方がいいものもあります。そこは自分のやりたいことにあわせて、露出を含め調整する必要があるってわけです。

※プリンタの中にはシャドーが潰れてしまったりやハイライト部分の微妙な階調がちゃんとプリントで再現できないなんてこともあります(それはもちろんモニタにも言えます。だから色補正するならモニタの調整はした方がよい)。

ちょっとコントラストをあげたい時にはS字カーブ

一応こんな感じで補正をしていくわけですが、「明るい部分はより明るく、暗い部分はちょいと暗く」という感じで、全体のコントラストを階調をみながら自分の意図で変更するには、先ほどのトーンの中にある右上がりの斜めの線をいじります。

これは一般的に「トーンカーブ」と呼ばれてるもので、「上にあげれば明るく、下にさげれば暗く」画像が変更されます。コントラスト自体はその他のパラメーターのところでも変更できますが、ある特定の階調部分だけ持ち上げたいときなどにはこちらの方が柔軟に変更できるでしょう(ただし、これもやり過ぎは良くない)。

kmwork-013

今回はちょっとわかりやすいぐらいに「S字型」のカーブを作って、明るいところをより明るく暗いところをほんの少し暗くしてコントラストをあげてみましたが、いかがなもんでしょうか。コントラストが弱い(ヒストグラムの山の範囲が狭い)状態は全体の印象が薄くなりますので、それなりにコントラストがあった方が見栄えはします。

とまぁ、PHOTO Laboratoryでも操作の仕方(というか意味)さえ覚えてしまえば、これぐらいのことは簡単にできるってことです。ノイズリダクションなんかももちろん調整できます。あ、一応「オートモード」みたいなのもありますし、用意されたプリセットだと「なんだかなぁ…」って場合はちょっと触ってみてはいかがでしょうか。

ポイントさえわかってしまえば別に時間はかかりません…。
ボクの場合は大体撮った写真のハイライトとシャドーを調整して、ほんの気持ちコントラストをあげてお終いになることが多いです。
所要時間にして1枚あたり1〜2分かかるかどうか。

※K-mの場合は基本的にスナップなのであんまりいじりません。D300の写真は最近たまにあれやこれやといじってます。

JPGでも他のソフトを使えば簡単な補正はできますが限界があります。失敗作でもどうにかできるRAWでやるのとは全然違います。どうしても情報量が多いのでデータサイズは大きくなりますがRAWで撮っておくと安心です。作業が面倒ならRAWとJPGの同時記録にして、RAWは後々のための保存用にしておけばいいんじゃないかと(数年後何かに目覚めるかもしれませんので 笑)。

さて、今回の前編はこの辺でお終いです。
同じような補正の作業をLightroomでやる後編も近々用意しますので(画面は撮ってあって、こっちはこっちでまた長い、きっと 笑)、興味のある方はお楽しみに。

#あ、そうそうFlickrに撮ったままの補正前とPHOTO Laboratoryを使った補正後の写真あげてます。

Tags: , , , ,

   

Comments are closed.


Performance Optimization WordPress Plugins by W3 EDGE